隈 研吾氏を迎えてのワークショップ

 下関市川棚温泉交流センターは、地域住民参画による5年間にわたるワークショップによってさまざまな夢やアイデアが語られ、世界的に活躍する建築家、隈研吾氏の設計・監理によって完成しました。そのデザイン、その活用・運営にも、広く地域力が活かされています。
 2004年、住民主体による「川棚温泉まちづくり協議会」が発足し、タウンウォッチングによる地域資源の再発見から、ワークショップによるまちづくりをすすめてまいりました。2005年には、 国土交通省・夢街道ルネサンスの「毛利侯御殿湯街道」に認定され、温泉・歴史・自然の恵みを生かしたまちづくりはさらに活気をおびてきました。
 2006年には、「川棚温泉・生活芸術化宣言」を行い、美しい風土、

 

美しい暮らしを見直し、住む人にも訪れる人にも心地よいまちづくり活動を展開。その交流施設活用ワークショップでは、さまざまな夢が語られました。建築家・隈研吾氏を迎えて地域デザインをどのようにすすめるべきかを話し合いました。もっと地域のデザイン力を高めるための「原研哉 リ・デザイン川棚塾」、食の地域ブランドづくりをふまえた「川棚温泉・食の芸術祭」等の開催をしながら、2009年には、住民自ら地域経営に携わることを目指して、「川棚温泉まちづくり株式会社」を設立するに至りました。まだ、夢の途中。川棚温泉を核として、豊浦全域をネットワークしながら、新たなまちづくりへの一歩を踏み出しています。

 

下関市川棚温泉交流センター 愛称「川棚の杜」について

“杜”には、天然の森との共生に配慮しながら人の手が加わった人工の森の意があります。また、川棚温泉の守護神青龍を祀る松尾神社に連なる現代の鎮守の杜をもイメージしています。「川棚の杜」の愛称は、建築家・隈研吾氏の建築コンセプト“オーガニック”を反映しながら、住民参画まちづくりワークショップで発案されました。

 

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