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建築家

隈 研吾

Kengo Kuma

 

1954年
1979年
1990年
2001年〜2009年
2007年〜2008年
2009年

 

横浜生まれ
東京大学建築学科大学院修了
隈研吾建築都市設計事務所設立
慶應義塾大学教授
イリノイ大学客員教授(アメリカ)
東京大学大学院教授


山あいのランドスケープに溶け込む多面体形式の建築

川棚温泉でまず何より感じたのは、自然の力強さ・美しさです。訪れるたびにふとした瞬間に、さすが山頭火が愛した場所だなと感心させられる自然の豊かさがあります。この「川棚の杜」は、そんな豊かな自然と呼応するような有機的(ORGANIC)な建築になることを目指して設計しました。20世紀の旧態依然とした建築物では、どうもこれからの時代の社会や環境に対応することはできないのではないかということが世界中でいわれはじめています。それぞれの地域の質や伝統を見直し、これからの100年の核となる建築をつくる。ここ川棚では、僕たちは自然の強さに、時代を超越した本質的な強さを感じ取りました。この「川棚の杜」は、地域を支える交流施設でありながら同時に鍾乳洞や山のような地形そのものであるような建築です。この場所で活動する人の記憶にいつまでも残り、今までにない文化の根が生えていくことを期待します。

 

 

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